ちょっとだけ印刷の紐を解くと

更新日: 2018年5月14日
 

印刷の歴史をちょっとだけ紐解くと、印刷に携わっている人はグーテンベルグの名前が浮かんでくると思います。でも一部の人だけですけどね。

実際には知らない人のほうが多いでしょう。

ドイツの金細工師のヨハネス・グーテンベルグです。

私たちの工場の玄関に鎮座しています。(笑)

この人は、1450年頃に活版印刷機を考案しました。

オリーブやブドウの絞り機からヒントを得て活版印刷機を発明し、近代印刷の祖と言われています。(詳しく知りたい方はグーテンベルグで調べてね)

活版印刷により、世界で初めて聖書を大量に印刷しました(四十二行聖書)。日本にも現存しており慶應義塾図書館に1冊あるそうです。

当時、中国、朝鮮、日本では木版印刷が盛んでしたが木版印刷では大量の印刷は不可能な時代でした。

昭和初期から戦後にかけて日本は活版印刷が全盛で、昭和30年頃は活版印刷と平版印刷の両方が存在している印刷会社が沢山有りました。

活版印刷は活字を一つひとつ拾って文選工と言われる人たちが文字を組版していました。

私もちょっとだけ知っています。

50数年前(昭和35年前後)より徐々に活版印刷からオフセット印刷に代わっていきました。

こだま印刷も活版印刷からのスタートでしたが、一般の印刷会社はオフセット印刷に移行し活版印刷は終盤を迎えていました。

数年後当社もオフセット印刷の機械を導入し、新しい時代を迎えます。(製版・レタッチ・写植・フイルム刷版などアナログの全盛期がありました)

そのオフセット印刷もフイルムから大きく変革したのは、マッキントッシュ(Mac)の出現でした。今では印刷の種類も沢山あり、

一般家庭でも誰でも印刷できるようになってきましたね。古くは「プリントゴッコ」、知っていますか?

(プリントゴッコはシルク印刷)ちょっと年代が古いかな?

最近ではPCで誰でも印刷できるのは当たり前の時代ですね。

ちょっと前の話ですが話題になっているのが雑誌(大人の科学)の付録で、レトロでかわいい活版印刷機「テキン」。

予約が多くて中々手に入らないそうです。

昔でいうプラテンという印刷機のおもちゃ版と思って貰えばいいのかな?

私も欲しいと思いアマゾンで予約しようとしましたが売り切れでした。

印刷に携わって半世紀の私ですが、ちょっと遊び心でムラムラとね。

印刷という職業は昔3K(きつい、危険、汚い)の代表と言われましたが、今では環境も整備されイメージが一変されています。

むしろ芸術的なところもあり、色彩に囲まれた世界です。ポスターの写真や風景などの印刷も色がより鮮やかになっています。

昔は紙にしか印刷できなかったのですが、今では皆さんが一般的に目にするクリアーファイルやPPもUV印刷(紫外線硬化)で簡単に綺麗に印刷できます。

特に最近ではエコUV・LED-UV印刷と、環境にやさしい印刷も主流になってきました。水と空気以外は、何にでも印刷できる時代になりました。

デジタル印刷機もどんどん進化してきて、印刷の世界も様変わりしてきた昨今です。

デジタル印刷機の色域は非常に広くRGB(レッド・グリーン・ブルーの3原色)に近い色を再現でき、

通常CMYK(藍・紅・黄・墨)で印刷するオフセット印刷では6色~7色で印刷しなければデジタル印刷の色域と同じになりません。

そこで私たちはオフセット印刷の4色でRGBに近い色調を再現できるインキを作りました。

綺麗、鮮やかさを目指して「美彩®」(登録商標)

 



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